防火地域に木造2・3・4階建てを新築可能|制限の緩和、仕様、坪単価などわかりやすく解説

東京の市街地

防火地域木造の建物を建てられる?」と疑問をお持ちの方は多いと思います。

防火地域では火災の危険性を避けられる建物を建築する必要がありますが、鉄骨造・RC造だけではなく木造という選択肢があるなら、建築費用・デザイン性などの面から検討したいですよね。

結論としては、防火地域に木造を建築することは可能です!

また、3〜4階建てのような背の高い木造も建築可能ですよ♪

今回は防火地域での建築を検討している施主様・業者様へ、東京都内を中心に防火地域・準防火地域で数多くの建築実績を持つアイホームズが、以下の情報を紹介します。

このコラムのポイント
  • 防火地域に関する法的なルールをわかりやすく紹介。
  • 防火地域は、建物の規模によって建築できる建物の種類が変わることを確認。
  • 3〜4階建ての耐火建築物事例を紹介。
  • 防火地域に木造を建築する場合の坪単価・費用負担を軽減する補助金について確認。

 

防火地域で希望の木造建築を実現するために、ぜひ最後までごらん下さい!

 

目次
1. 「防火地域」とは建物密集地・幹線道路沿いの地域

1-1. 防火地域とは

1-2. 準防火地域とは

2.  防火地域に木造2階建てはもちろん、木造3・4階建ても新築可能!

2-1. 防火地域に2・3・4階建てを新築|100㎡以上・以下など規模に応じた建物の種類

2-2. 防火地域に建物を新築するメリット・デメリット

3 . 防火地域の木造2・3・4階建て事例|おしゃれな仕様の住宅を実現できる

3-1. 防火地域の木造3階建て

3-2. 防火地域の木造4階建て

4.  防火地域の木造を建築する場合の坪単価

4-1. 鉄骨造・RC造と比べて安いが、防火地域以外の木造と比べると高い

4-2. 自治体の補助金を活用して費用負担を軽減しよう!

5 . まとめ|防火地域での木造建築は高い技術力&経験豊富な工務店に依頼するのが大切

 

「防火地域」とは建物密集地・幹線道路沿いの地域

東京の市街地

防火地域は、都市計画法の中で定められている地域の1つです。

※「都市計画法」では、都市が健全に発展すること・秩序を保って整備されることを目的とし、特徴ごとに地域分けをして建物を建てる際のルール等などが定められています。

はじめに、防火地域の概要を簡単に確認しましょう。

防火地域とは

防火地域とは、以下のような特徴がある地域に定められます。

防火地域の特徴
  • 住宅・商業施設などが密集している地域
  • 緊急車両の主要な通路として使われる幹線道路沿いの地域

〈参考〉都市計画法  第九条

たくさんの人が行き交う地域での火災は、甚大な被害となることが予測できますよね。

火災が起きた際に緊急車両が通行できない状態となるのも、避けなければいけません。

そこで防火地域に建築する建物は、建物の規模に応じて法律上のさまざまなルールをクリアした「耐火建築物」or「準耐火建築物」とする必要があります

耐火建築物・準耐火建築物とは
「耐火建築物」とは、火災に対して主に以下のような性能を持つ建物のことです。

  • 火の粉が飛んできても簡単に燃え移らない(火災が燃え広がりにくい)
  • 火災によって簡単に倒壊しない

耐火建築物に準じる性能を持つ建物が「準耐火建築物」で、耐火建築物よりも少し緩やかなルールのもとで建築できます。

〈参考〉建築基準法 第二条九項

この記事では、「防火地域に建築する耐火建築物・準耐火建築物であっても、木造建築が可能」という点にスポットを当てて、具体的にどんな住宅等を建築できるのかを、わかりやすく解説します。

準防火地域とは

「防火地域」と似た地域名で「準防火地域」もあります。

「準防火地域」とは防火地域を囲む地域のことで、火災の被害を最小限にすることを目的に「耐火建築物」or「準耐火建築物」を建築する必要があります。

防火地域よりも少し緩やかなルールを定められた地域ではありますが、防火地域・準防火地域以外の地域よりも火災対策を万全にした建物を建築する必要があると覚えておきましょう。

防火地域に木造2階建てはもちろん、木造3・4階建ても新築可能!

新築

建築基準法上に「耐火建築物は木造で建築できない」という決まりはなく、3・4階建てのような背の高い建物の建築も可能です。

ただし前述したとおり、建物の規模に応じて建築物を耐火建築物or準耐火建築物とする必要があります

この章では、規模に応じた建物の種類を確認しましょう。

防火地域に木造2・3・4階建てを新築|100㎡以上・以下など規模に応じた建物の種類

防火地域に建築する建物の規模・種類のルールを要約して、一覧表にまとめました。

規模 建物の種類
階数に関わらず 100㎡超 耐火構造
平屋 50㎡以下 防火構造(外壁・軒裏)
100㎡以下 45分準耐火構造
2階建て 100㎡以下
3階建て 100㎡以下 耐火構造
4階建て

〈参考〉国土交通省『建築基準法制度概要集』

※一覧表の内容は、防火地域に関連する法律上のルールを要約したもので、実際にはさらに細かな規定があります。

規定を読み解くには専門的な知識が必要なため、建築を依頼する工務店等の業者に詳しい内容を確認しましょう。

 

防火地域での木造建築は、一覧表で紹介したような法律上のルールと建物の利便性・デザイン性などをかけ合わせてプランを組み立てる必要があります。

建築をする際には高い施工技術と豊富な知識・経験が必要なため、ぜひ防火地域での木造建築に精通している工務店を選んで下さい

 

東京都の城東エリア・城北エリアを中心とする地域の施主様・業者様は、アイホームズがご相談を承ります!

アイホームズは、防火地域で木造3〜4階建てを建築できる希少な工務店です。

また大手ハウスメーカーと同品質の建物を30%安く建築可能ですので、予算検討の段階からお気軽にお問い合わせ下さい。

 

お問い合わせ

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※当社はしつこい営業を一切行っておりません。いきなり訪問をしたり、電話をしたりすることはございませんのでご安心下さい。

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防火地域に建物を新築するメリット・デメリット

紹介したような制限があることで、「防火地域で本当に理想の住宅等を建てられる?」と不安になる方もいらっしゃると思います。

防火地域に建物を建築するメリット・デメリットを紹介するので、防火地域での建築を検討する際の参考にして頂けると幸いです。

メリット
  • 建ぺい率が緩和される
  • 防火地域・準防火地域は「駅が近い」・「商業施設が近い」など利便性が高い地域
  • 火災保険の割引がある
  • 外壁の厚さが増すので断熱、遮音効果が高くなる

防火地域で木造を建築する場合は、鉄骨造・RC造よりも建築費用を抑えられるというメリットもあります。

デメリット
  • 耐火建築物・準耐火建築物の規定に合う建築材料価格は、通常の材料よりも高め
  • 通常の建築材料よりもデザイン・サイズのバリエーションが少なめ
  • 建物同士の距離が近くて圧迫感がある&通風・採光の確保が難しいケースが多い
  • 建物が通常の木造より重くなるので地盤改良費が高め

 

上記のようなメリットがあることで、個人の住宅はもちろん、アパート等の集合住宅も有利な条件で設計ができます

また2019年の建築基準法改正によって防火地域での建築の自由度が高まり、デザイン性にもこだわった設計がしやすくなりました。

「防火地域の建物は外壁・屋根・軒裏・階段・窓などのデザインがイマイチ」というイメージをお持ちだった方も、工務店等の業者に希望のデザインを相談してみるのがおすすめです♪

防火地域の木造2・3・4階建て事例|おしゃれな仕様の住宅を実現できる

アイホームズは、東京都内で防火地域に木造2階建てはもちろん、3・4階建ても建築できる希少な工務店です。

防火地域に木造3・4階住宅を建築した事例を紹介するので、ぜひ参考にして下さい!(仕様を含めて紹介します)

防火地域の木造3 階建て

こちらの住宅は、ビルトインガレージのある3階建ての耐火建築物です。

「広い土地を確保できないけど駐車場が必要」とご希望の場合は、防火地域であってもビルトインガレージで駐車場を確保し、さらに縦の空間をいかして希望の間取りを実現できるという点が心強いですね!

外壁には白のサイディングを採用し、木目のやわらかなデザインも加えています。

防火地域の木造3 階建て

不燃性能を持つ木目のルーバー材によって、おしゃれに目隠しをしながらビルトインガレージ内の通風も確保しました♪

内装にもフローリングのパイン材を中心として木の風合いを取り入れ、ナチュラルなデザインとなりました。

また「防火・耐火性能を持つ窓には網目の模様が入る」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、網目模様なしの窓製品もあります。

網目模様ありよりも価格が高い点がネックですが、窓の設置場所によって使い分けをしてコストを調整するのがおすすめです。

 

紹介した「防火地域に建つ木造3階建て(耐火建築物)」の住宅概要はこちらです!

住宅概要
間取り 3LDK
敷地面積 21.20坪
延床面積 40.97坪

 

防火地域の木造4階建て

こちらの住宅は最上階の一部を屋根なしのバルコニーとした、木造4階建ての耐火建築物です。

外壁に黒のガルバリウム鋼板を採用しています。

ガルバリウム鋼板は防火・耐火性能が高い金属製で、色・デザインも豊富ですよ♪

また防火地域では軒裏・開口部(玄関や窓)も火の粉のによる延焼の危険性が高いため、防火構造等とすることが義務付けられています。

ルールを守りながら軒裏・玄関のデザインを合わせて、クールな外観にアクセントを加えました。

防火地域の木造4階建て

また防火地域でも、最上階に広いバルコニーを設けることが可能です

建ぺい率をフル活用した土地幅いっぱいの住宅でも、このような空間があることで庭を持つような心の余裕が生まれますね。

防火地域の木造4階建て

内装・住宅設備についても、耐火性能を持つデザイン性の高い建築材料がたくさんあります。

またご希望のデザインをお伝え頂き、造作も可能です♪

こちらの住宅では、施主様のご希望に沿うワーキングスペースを造作しました。

 

紹介した「防火地域に建つ木造4階建て(耐火建築物)」の住宅概要はこちらです!

住宅概要
間取り 3LDK+ワーキングスペース+2バルコニー
敷地面積 12.41坪
延床面積 28.51坪

 

紹介したとおり、防火地域の木造住宅は、法的なルールがある中でも豊富なバリエーションで設計可能です

「防火地域で木造・3階建て以上」等をご希望の施主様・業者様は、アイホームズにお問い合わせ下さい。

建築後のアフターメンテナンスまで、迅速・丁寧なサポートができる体制を整えております!

 

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※当社はしつこい営業を一切行っておりません。いきなり訪問をしたり、電話をしたりすることはございませんのでご安心下さい。

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防火地域の木造を建築する場合の坪単価

坪単価

最後に、防火地域に木造を建築する場合の坪単価についても確認しましょう。

鉄骨造・RC造と比べて安いが、防火地域以外の木造と比べると高い

防火地域で木造を建築する場合の坪単価は、防火地域の建築物に多い鉄骨造・RC造と比べて安いのが一般的です!

鉄骨造・RC造が高い主な理由
  • 木造よりも建築材料費が高い
  • 工期が長い

 

一方で防火地域以外の木造と比べると、防火・耐火性能を兼ね備えた建築材料価格が高いため、坪単価が上がるのが一般的です。

 

木造・鉄骨造・RC造すべてにメリット・デメリットがあり、地盤の状態・周辺環境・予算などによって適切な構造を選ぶ必要があるため、建築を依頼する工務店等に相談しながら建築プランを組み立てて下さい。

 

アイホームズは、防火地域・準防火地域での豊富な建築実績をもとに、土地の状況・予算などに沿う最適な建築プランを提案いたします。

また最大3億円の地盤保証を受けられる工法(東日本大震災・熊本地震で高い安全性が確認された地盤対策の工法『スーパージオ工法』)をすべての建物に採用しております。

個人住宅はもちろん、集合住宅等を建築する場合にも、長く安心して暮らせる・利用できる建物のプランをお気軽にご相談下さい。

 

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自治体の補助金を活用して費用負担を軽減しよう!

国は過去に何度も自然災害等が原因の大規模な火災を経験してきたことから、建築基準法改正等の取り組みによって火災の危険性を防除する対策を実施し続けています。

特に火災の危険性が高い自治体では、耐火建築物等に対する補助金等の制度を実施しているケースがありますよ♪

自治体(例) 補助金名 
東京都墨田区 不燃建築物建築促進助成金交付事業
東京都台東区 住まいの共同化と安心建替え支援制度

※上記は2024年1月時点の情報です。

補助金等の制度実施状況は社会情勢や自治体の予算などによって変化するため、申請時点の最新情報を確認して下さい。

 

上記のほかにも補助金等の制度を実施している自治体があるので、申請を検討する際は自治体に問い合わせをするのがおすすめです。

まとめ|防火地域での木造建築は高い技術力&経験豊富な工務店に依頼するのが大切

防火地域で建物を建築する際のルール等を確認し、木造2・3・4階建てが建築可能であることを紹介してきました。

防火地域は、住宅等を建築するうえで便利な立地・建ぺい率の緩和などの魅力があります。

また木造は鉄骨造・RC造よりも坪単価を抑えられるのが一般的なため、木造を検討する際には工務店に相談しながら希望のプランを実現させて下さい。

ただし防火地域での木造建築には、多面的な視点での設計と高い施工技術が必要です。

ぜひ施工実績が豊富な工務店を選び、長く安心して暮らせる・使用できる建物を建築して頂けると幸いです。

 

以下エリア内の施主様・業者様はアイホームズにご相談下さい!

防火地域に木造2・3・4階建てを建築可能なプランがございますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

 

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